@article{oai:kpu-m.repo.nii.ac.jp:02000116, author = {森澤, 未来 and Morisawa, Miki and 戸本, ここ乃 and Tomoto, Kokono and 尾崎, 玲奈 and Ozaki, Rena and 甲良, 里織 and Kora, Saori and 平尾, 裕奈 and Hirao, Yuna and 小山田, 明美 and Koyamada, Akemi and 有家, 直子 and Arike, Naoko and 中島, 輝美 and Nakashima, Terumi and 田島, 正惠 and Tajima, Masae and 志澤, 美保 and Shizawa, Miho}, journal = {京都府立医科大学看護学科紀要, Bulletin of School of Nursing Kyoto Prefectural University of Medicine}, month = {Dec}, note = {【背景・目的】  NICU を退院した後も医療的ケアを必要とする児が増加しており、A 病院では2018 年よりNICU 退院後も医療的ケアを要する児の両親の思いと生活の質に関する調査を継続している。また現在、COVID-19 感染拡大による面会制限の中、短時間で退院支援をしており、退院後の両親の状況、制限がある中での退院支援の課題を明確にする必要があると考えた。引き続き、NICU を退院した医療的ケアを要する児の両親の思いと生活の質を明確にすることを目的とし、本研究を実施した。 【方法】  2021 年9 月から2022 年10 月にNICU を退院した医療的ケアを要する児の両親を対象に、質問紙調査を行なった。調査項目は、①基本属性、②退院後の両親の思い、③育児環境、④生活の質(WHO QOL26)とした。各項目の記述統計を算出後、父と母の群間比較にはχ2 検定、Mann-Whitney のU 検定を用いた。自由記載については類似内容ごとに分類しカテゴリーを抽出した。 【結果】  19 人(8 組の両親と3 組の母)からアンケートを回収した(回収率67.9%)。WHO QOL26 平均値は父が3.36±0.52、母が3.35±0.59 であった。退院後の思いについては全員がポジティブな気持ちを抱いており、ネガティブな気持ちも抱いた者は78.9% であった。自由記載では、ポジティブな気持ちに、<子どもといられる喜び>などが挙げられ、ネガティブな気持ちに、<自責の念><入院時には想定していなかったケアや手技の難しさ>などが挙げられた。面会制限による<愛着形成への不安>や<配偶者との思い・育児手技の差異>も記載されていた。 【考察・結論】  本研究でのWHO QOL 得点の平均値は、2018 年からの先行研究と比較し、両親ともに低かった。また、全国平均値と比較し、母は身体的領域のQOL が低かった。面会制限のなか、父は面会できないことで役割遂行に戸惑いを感じ、母のみの退院支援となり、両親間に情報格差や育児ケア習得に差が生じたことで母への負担が大きくなったと考えられる。父の育児参加や父性育成促進のため、また、母の負担軽減のためにもタイムリーな面会制限の見直しと、各家族に応じた退院指導を行っていく必要がある。}, pages = {9--18}, title = {医療的ケアを必要とする児の両親のCOVID-19蔓延下におけるNICU退院後の思いと生活の質に関する調査}, volume = {33}, year = {2023}, yomi = {モリサワ, ミキ and トモト, ココノ and オザキ, レナ and コウラ, サオリ and ヒラオ, ユナ and コヤマダ, アケミ and アリケ, ナオコ and ナカシマ, テルミ and タジマ, マサエ and シザワ, ミホ} }