@article{oai:kpu-m.repo.nii.ac.jp:00002267, author = {亀井, 修 and Kamei, Osamu}, issue = {52}, journal = {Studia humana et naturalia}, month = {Mar}, note = {100mSv 未満の低線量の放射線被ばくの影響について、科学的に証明されていないためそのリスクを評価できないとの考え方と、いかに少ない線量の被ばくであっても、細胞レベルでは何らかの障害を受けており、将来的に発癌のリスクがあるという2 つの考え方が対立している。この問題については、低線量においてもリスクの存在を前提として防護を行うととする、いわゆる「予防原理」を適用したLNT 仮説(直線しきい値なし仮説)の考え方が国際的には支持されている。しかし、人体に対して放射線を照射するという行為は、「無危害原則」と「善行原則」の対立の中で、「二重結果原理」の適用によって正当化されるという考え方もある。また、LNT 仮説を「予防原理」の適用という理論については、低線量被ばくの影響が不明とされる中で、直線仮説が過小評価となる場合もあることから、「予防原理」を適用することは適当ではないという考え方もある。また、今後における放射線防護基準について、低線量被ばくの影響が、「性差」や「年齢」および「遺伝子レベル」での放射線被ばくに対する「放射線耐性」の違いを考慮すると、個々の感受性をふまえた「テーラーメイド放射線防護」という新しい放射線防護基準へのパラダイムシフトを検討する必要がある。}, pages = {15--28}, title = {医療における放射線被ばくの医学生命倫理学的考察(Part Ⅱ) : テーラーメイド放射線防護への道標}, year = {2019}, yomi = {カメイ, オサム} }