@article{oai:kpu-m.repo.nii.ac.jp:00002637, author = {藤田, 博 and Fujita, Hiroshi}, issue = {1}, journal = {京都府立医科大学附属北部医療センター誌, Journal of North Medical Center Kyoto Prefectural University of Medicine}, month = {Mar}, note = {京都府立医科大学附属北部医療センター 循環器内科, Department of Cardiology, North Medical Center, Kyoto Prefectural University of Medicine, 冠血流予備量比(FFR:Fractional flow reserve)は、冠動脈狭窄の機能的重症度指標として用いられる臨床指標である。最大充血下(maximum hyperemia)における冠動脈遠位部平均圧と大動脈平均圧の比として計算される。FFRはカテーテル時に容易に測定可能であり、血圧、心拍数、心筋収縮性に依存せず、そして最大拡張時のみから算出される指標であるため安静時の冠動脈末梢血管抵抗には全く影響されない。血管造影やIVUSなどによる狭窄部の断面から得られる指標と最も異なる点として、評価すべき冠動脈狭窄が末梢であろうと、左主幹部であろうと正常値は1.0で、虚血の閾音は0.75であり、0.8以上あれば最大冠拡張時であっても虚血は誘発されないことが実証されていることである。しかし核医学と比較しFFRの最大の弱点は、灌流領域における虚血の有無は判定可能であるが、予後を最も左右する虚血心筋量の定量が不可能な点である。FFRを指標に血行再建の適応を決定することの妥当性を検討したDEFER試験や重症多枝疾患を対象に行われたFAME試験は血行再建の適応は血管造影ではなく、FFRを用いた生理学的狭窄重症度に基づいて行われるべきであり、虚血陰性と考えられる病変は治療しても予後の改善はない(治療しない方が良い)ことを示した。また一方でFFRが0.80以下の病変に関して、至適薬物療法(OMT)にFFRガイドPCIを加えることにより、OMT単独よりもその後の緊急血行再建術施行のリスクを減少させることは、FAME2試験で示されている。(著者抄録)}, pages = {2--15}, title = {冠循環と冠血流予備量比(FFR:Fractional flow reserve)}, volume = {7}, year = {2021}, yomi = {フジタ, ヒロシ} }